narino通信|Jul2025
「天草農工房ふぁお」で新しくスタートする会員制の共創型農食コミュニティ「くまもとアグロキャンバス」を紹介します。

こんにちは! narinoファーマーの筒井です。
今月は6月末に「事件」があり、配信が遅くなってしまいました。7月もどうぞよろしくお願いします!
どうすればいいの?気候変動
温暖化や気候変動が語られて久しいですが、単純な温暖化だけでない状況に困っています。
今回のnarino通信の配信が遅れたのは、当初考えて内容では配信出来なくなったためです。
それは、恵比須丸の岩牡蠣の販売を停止せざるを得なくなったという、私にとっては衝撃的な情報が恵比須丸の原田さんから届いたためなんです。
岩牡蠣といえば、夏の牡蠣、それが夏を前にして販売を停止。原田さん曰く、「身が入らない」とのこと岩牡蠣の貝のサイズの割に中身が小さいということ。
温暖化なので、早く育つのでは?とも思いますが、そうでもないんですね。
温度変化だけでない影響
有明海は、多くの川が流れ込むの比較的水温が低く保たれるとも言われていましたが、最近はやはり海水温が高くなっています。釣り好きの方に聞くところでは、「釣れる魚が変わった」と。
温度変化だけでなく、雨の降る時期が変わると川から流れ込む水量も変わる。それは温度とともに塩分濃度にも影響します。それらは複雑な生態系で、プランクトンの量や種類にも影響しているのではないでしょうか。それが岩牡蠣の成長に影響していることも考えられます。
この2、3年、有明海や八代海では赤潮の発生も大きな問題です。これらもちょっとした生態系のバランスの変化によるものかもしれません。
昨シーズンはクマモトオイスターも生存率が低く、不漁でした。この先、どうなっていくのは一次産業のリスクは個人では到底吸収できないことになっています。
海だけでなく、もちろん陸でも
昨シーズンは、柑橘類も不作でした。ここ数年気候変動の影響は受けていましたが、特に酷く、私が柑橘の栽培を始めて数年の収穫量に対して3割を切るほどした。
今年は花の咲くの遅かったですが、そこそこの花のつきでした。本来ならば昨年不作なので花が多いくらいではなければならないのですが。
しかし、今度は梅雨が短い、この先高温化で雨量が少ない夏空が続きそうです。冬になるまで柑橘の出来も読めません。
ちなみに天草は早場米の産地でもありますが、今年は6月下旬には出穂しており、7月中に刈り取りを迎えるだろうと予想されています。例年ですとお盆あたりに新米を食すことができますが、今年はもしかすると7月中に早場米が出回るかもしれません・・・
※ 海水温の変動等の影響と考えています。
今月のトピック
🍊不知火の木オーナー2025の受付中
くまもとアグロキャンバスの開始に伴い。2025年より不知火の木オーナーは、従来の宅配プランのみとさせていただきました。

内容はこれまで通り、
- オーナープレートを木に掛ける、
- フォトサービスで果実の成長をお届け
- 果実を宅配でお届け(果実追加分は贈り物として送付可能)
となります。

📢narino marché 4周年キャンペーン
2021年にスタートしたnarino marché、この7月で丸4年を迎えました。
7月の海の日前後よりキャンペーンを展開しますので、お楽しみにしてください。(でも残念ながら海のめぐみは無しです😭)
また同時に、新サービスをスタートします。これまでの「めぐみ、あそび、まなび」に加えて、4つ目のカテゴリーが登場します。
ニュースレターへご登録の皆様には、メールでお知らせいたします。
今月のオススメ
不知火ドライ:天草農工房ふぁお

しまのめぐみシリーズの乾燥柑橘類『Dried』は、砂糖はもちろんのこと、なにも足さずにそのまま乾燥させています。
🍊現在の在庫は不知火のバタフライカットとスライスがございます。
前述の通り、今シーズンの岩牡蠣の販売は終了させていただきました。夏のレジャーや集いにご提供できないのは心苦しいですが、生産者の侘しさもご理解いただければ幸いです。
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