narino 通信|Mar 2026

すっかり春らしくなった天草、1ヶ月ぐらい季節先取り感がします。

narino 通信|Mar 2026
春採りフレッシュ不知火

昨年9月からは、非常勤で小学校に週に何度か、支援員として小学校に行ってます。もうすぐ6年生が卒業です。明日から本格的に卒業式の練習もスタート、そんな行事の準備にも春を感じています。


現場から
静かな山の警告と、私たちの新しい地図

静かすぎる山と、木の上で春を待つ不知火

2月の通信でお伝えした「緑が抜けない」という不知火の異変。

私たちは、あえて収穫を急がず、3月まで成らせるておく、そんな決断をしました。今、目の前には、春の陽光を浴びてようやく色づき始めた「春採りフレッシュ不知火」が実っています。

しかし、この光景を支えているのは「皮肉な幸運」です。本来なら2月になると抜群の動体視力でネット穴からの侵入者が増えます。そう天敵ヒヨドリとの熾烈な争奪戦が起きるはずです。しかし、今年は驚くほど鳥がいないのです。

天敵がいないおかげで、木の上で完熟させられる。農家としては万々歳のはずなのに、静まり返った園内に一人でいると、得体の知れない畏怖を感じます。

農研機構の発表では、今世紀半ばには九州南部や沿岸部では柑橘の適地ではなくなるといいます。天草はもちろんそれに該当します。

その「断絶」は、ある日突然来るのではなく、今この瞬間の「静かな山」から始まっているのではないか。早ければ10年、15年後には今の形は維持できなくなるかもしれない。

だからこそ、私は「これまで通りの農業」を続けることを手放そうと思います。


トピック:
15年後の断絶を、希望に変える。--体験的農業コミュニティ』始動。

生産から「体験」へ。昨年夏の豪雨が背中を押した

効率を追う「生産的な農業」の限界を感じ、これからは共に土に触れ、変化を楽しむ「体験的農業コミュニティ」へと舵を切ります。残すは平地の施設のみ、みかん山整理して持ち主に返します。

この新しい取り組みを一緒に面白がり、作ってくれる「先導役」を3組限定で募集します。

  • 活動の柱:のらくらし(野良仕事+暮らし) 最低月に一度、天草を訪れ、現場を共にする。土壁の納屋にシーリングファンを回し、「養蚕」(というほど大規模ではないですが)をやったり、不知火に変わるもの栽培したり、具体的には参加していただける方と相談したいと思っています。
  • ワクワクの種:桑の木を植える 蚕のエサだけでなく、初夏には真っ黒に熟す「桑の実(マルベリー)」を収穫します。子供の頃、遊びながら食べたあの懐かしい味。傷みやすい実はその場で味わい、ドライフルーツに、ジャムに。凝縮された甘みは、笑顔をくれるでしょう。
  • 先導役の特権:
    1. 拠点の共有: 天草農工房ふぁおでの宿泊(拠点として活用して、年に数回占有でご利用いただけるようにしたいです)
    2. 恵みの分配: 収穫時の旬の味覚、不知火、青パパイヤ、文旦、そしてドライ桑の実(今年は無理ですが)などのお土産。
    3. 未来の企画: 不知火、青パパイヤに加え、新しい作物、そして養蚕。何を植え、どう遊ぶかを一緒に決める権利。
  • 応募条件: 会費はありません。必要なのは「一緒に楽しむ心」と「天草へ通うフットワーク」だけです。一応、損害保険は掛けてくださいね。

「作る人」と「食べる人」の垣根を溶かし、10年後の天草の風景を自分事として楽しめる仲間を待っています。

募集期間とプロセス

  • カジュアルミーツ: まずは、オンラインでのカジュアルにお話しすることからスタートしましょう。天草農工房ふぁおのビジョンや、私が感じている危惧、そして皆さんが天草でやってみたいことを直接お話しできればと思います。
    下記のボタンより、オンラインミーティング(Max 30分)の予約をお願いします。

今月のおすすめ商品

春採りフレッシュ天草の不知火

3月まで木になっていた果実を採りたてでお届けします。
天草農工房ふぁおの「冬の採りたてフレッシュ不知火」とは違う味の濃さ、甘さを楽しんでみませんんか?

通常の蔵出し不知火商品は、12月下旬〜1月に収穫し、保存したのちに2〜5月に順次出荷していきます。
ですが、この『春採りフレッシュ』は、3月まで木に成らせた果実を収穫してすぐにお届けすることでフレッシュな状態で皆様へお届けします。
収穫してすぐにお送りするため、選別せずに箱詰めします。そのため、外観的には傷・汚れがあるものを含み、サイズも不揃いになります。

  • 商品の発送は、2026/3/8・15・22の毎週日曜発送です。西日本の方へは月曜日着・東日本の方へ火曜日着になります。
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